経営を振り返ればホップ、ステップ、ジャンプ、なんとか
70年目で帳尻を合わすことができた人生。
稼業の鉄工所がそのシナリオを描くベースとなっている。
ジャンプで登場する新PARAT-CEOもベクトルが共有
できた素晴らしいパートナーであった。
父親は近畿日本鉄道車両部の技術部長、母親は
奈良ホテル等での結婚式で求められる着付けや髪結
いをする誂(あつらえ)屋を手広く経営していた。
鬢付け油の臭いや花嫁の泣き笑い、喜びが今も脳裏に
巡るようだ。
PARATの門を叩いたときにすでに描かれていた彼女の
運命のシナリオが動き始めたのだろう。
キュキュとリズミカルに切削した加工面に模様付けして
いく職人さん、「しんちゃん」親方によってこの文様が違
うんやで、ちょっとやってみるか」と渡されたスクレーパー、
柄を腰に当てて前後するのだが、空振りか深く金属表
面を抉る事しかできない。「あかん、あかん」と直ぐに作
業中止。職人の世界の奥深さにリスペクトする。
YOUTUBEを見れば俄か職人に直ぐ成れるが、プロの
世界で鍛え上げられた職人は似て非なるものである。
小さな子供が365度アイアンワークスに囲まれていた。
その先でTOYOT/DENSOという一流のお客様に活
路を求めたのも三つ子の魂がそうさせたのかもしれな
いと首肯(しゅこう)する。
<飽きないから商いが始まる>
戦後のベビームーマー世代が町内会を支配する、我
が長屋は女の子ばかり、一筋変われば「おいシンコ」
と「しんちゃん」の名前が自動変換で「シンコ」となる。
・・・・・「おやっさんい言うて、最強のバイゴマ作ってや」
とお金を託される。