PARAT NEWS

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ぱらっといきまひょ 孟母三遷の教えで右往左往、そこで学んだもの
2024/12/16 PARAT NEWS

幼き時代の環境は後々の人生を左右する意思決定

に大きな影響を及ぼすので重要である。

幼き頃の下町は、餓鬼どもによる喝上(カツアゲ)げや

かっぱらいによる小遣い稼ぎは日常茶飯事。

食べるのに困らない田舎で生活してきた者からすれば

180度異なる都会の下町生活や学校の荒廃を見か

ね良い教育を受けさせたいと、近くに住む赤十字の事

務部長からの情報を得て2kmも離れた小学校に越

境させてくれた。

PARAT上町FABがある上町台地は、大阪市内

でも指折りの高級住宅街で富裕層が住んでいたこと

もあり近郊から経営者の子供たちが沢山通う公立小

学校、中学校が存在していた。

「孟母三遷の教え」を実践し、中学校2年生まで穏

やかな文教地区で伸び伸びと学ばしてくれた事を今で

も感謝している。差別の助長と言う世論に押され越境

入学は廃止、中学3年生の時に地元の返された。

地元中学では、意見が対立すると「ロート製薬の裏

に顔を貸せ!」と任侠映画並みの言葉を使われ級友

に凄まれるのである。生活環境が複雑な級友達が引

き起こす数々のトラブルも今から思えば貴重な体験。

小さな者が生き抜くための知恵を沢山授かった。

近鉄バッファローズファンになったのも小遣い稼ぎをする

級友のお尻に着いていき、日生球場でアイスクリーム

売りのバイトを経験させてもらったのがご縁。

恥ずかしがっていては一銭にもならない、アイスクリーム

より酔っ払い相手のビールの方が稼ぎが良いことも覚え

た。一塁側と三塁側のまばらなファン同士のヤジの飛ば

し合いは、吉本新喜劇より刺激的でおもしろく、ネタを

教室で共有していた。

小物は日生球場止まりであるが、荒稼ぎの兵(つわも

の)はなんと電車を乗り継ぎ甲子園球場まで遠征、中

学生にして家計を助けていたのだ。

ちなみにヤジは甲子園の方が洒落ていて面白く、すり

鉢状の狭い大阪球場はプロ野球選手も観客席に耳

をそば立て、子供には聞かせられないくらいえげつない

が試合より面白い教えてもらった。

 

今も引き摺る品の良さとガラの悪さは間違いなくこの時

代に染み付いたのだろう。

 

<胡散臭い輩の顔を焼き付ける>

夜遅くまで仕事をしていても家は火の車、ブローカを嫌

う母親が内職をしながら鉄工所を支える。

お客様は選べばないからの貧しさ・・・・・・・・・・。