PARAT NEWS

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ぱらっといきまひょ 一流だからこそ一流を選ぶ、選ばれるために3 
2025/01/13 PARAT NEWS

1907年設立のダイハツ工業はエンジンメーカとして出発、

オート3輪車で自動車メーカに転身し、1957年に発売さ

れたミゼットが国内は勿論の事、東南アジアで大ブームを

巻き起こした。大学を卒業し、内装設計でお世話になった

当時(1976年)にリッターカーとして不夜城の中で「シャレ

ード」を開発しており翌年から販売され大ヒットを飛ばして

いた。

各部署の若きエンジニアと良く遊びに行った事が蘇ってく

る、デザイナーや構造設計者、その中でもピカ一の腕を持

つ人々との同じ釜のめしを食った。

中鉄工と言う社員が数名しかいない零細企業の小倅が

社会と言う大海に出、自動車を作る企業の中で賢人達

に揉まれ仕事する。二年程であったが後々経営者として

最前線に立つ身として技術管理手法や組織人としての

振舞等の貴重な経験させていただいた。

余談だが内装設計でお世話になった先輩のお子さんが

生まれ「眞一郎」と命名された。曲面の断面を三角法で

表現できない出来損ないだったが大きな製図台に愚直

にしがみつき寝食を共にさせていただいた中での出来事

であった。

 

一流と思い設計に勤しんでいたがさらにその上のエピソ

ードが待っていた。TOYOTAスターレットをOEM供給

していたのだ。TOYOTA車は、量産ラインで品質や信

頼性を保証する試作を4回、4次号試まで繰り返す

のだが当時のダイハツは二次号試まで、明らかに品質

に対する取り組みが異なっていた。ボディー板厚も0.2

~0.3mm程度薄くするために高張力鋼を使っていた。

組織面でも主査制度を採り入れ開発の全てに関わり、

提案書類・設計図には主査のサインを持って発行さ

れる様になった。昔はTOYOTAと同格だったんやけど

なぁと幾度も年老いた技術者達のため息も耳にした。

 

自動車の電動化・自動運転化に欠かせないノズル式

はんだ付ロボットの最大市場はTOYOTAグループ、

2008年から最後の設備開発でチャレンジし、一意専

心出来たのはルーツがここにあったからだ。

ものづくりの世界で求める一流、一流の会社、スタッフ

と相まみれて一流の製品を創る喜び、一流を追いかけ

て来た歴史、旧きを訪ね原点を振り返ってみる事で一

流に対する一定の答えは導き出される。

 

その答えは、一流を目指す、一流に憧れる、一流と繋

がることにより必ず成長するを学び優良企業として成

長する事が出来た。

 

<経営は生死を分ける戦いである>

24歳で稼業に就く、火の車は相も変わらず、そんな中

TOYOTAグループとの接点が舞い込んでくる。

日本電装さんとの出会いは一人の一流設計者の死か

ら始まった・・・・・・。