PARAT NEWS

PARAT NEWS
ぱらっといきまひょ 宇宙からやってきたファミリーに「ありがとう」
2023/10/02 PARAT NEWS

今も尚、海の彼方に思いを馳せるJUNちゃん。

 

40年ほど前に、愛知県西尾にある工場ロビーにあった

自動販売機の前でコーヒーを飲みながら名刺交換

したのが初めての出会い。

大阪と言う異国の地から来た若き鉄工所の経営者に

潮の香りを感じたのだろう、本格的に自動車部品の

合理化設備を供給するメーカとして今に至る。

 

9月11日大阪と決まっていたのだが10日前まで連絡が

ない、いつものように突然にメールを受信。

「米国から帰ってきました、大阪では布施の民泊

で3人で宿泊します。」

ここから大阪でのアテンド計画が始まった。

 

40年以上も利用している民芸酒場「牧水」、コロナ禍で

随分お店の雰囲気が変わった。

ベテランの仲居さんが居なくなり、味が変わったので

料理人も入れ替わったと思われる。

空いていたので2階奥の座敷に通されるが軽くで席

を立つ身として恐縮至極。

定番の那須餃子と五色サラダを注文。

 

「ミドルカットしないのですか」

日本ではどうしても仲介業者を入れなければならない

障壁に疑問を持っているようだ。「それ分かる」

米人感覚だとコストアップになり、日本人的な訳の

分からない仲介業者(商社)は不要となる。

同じような感覚に囚われた事はあるが今は機能として

必要ならば有、と考えている。

ICTによるコミュニケーション、物流システムの高度化

は米人の市場にダイレクトインする合理的な思考か

らであり、GAFAが誕生したしたのだろう。

取引決済もネット化した今、確かに「ミドルカット」は

進んで行くと考えるが、常に新しい肌理の細かい製品、

サービスを要求される日本ではメーカとしてのすべて自前には

限界があり、商社に求める事も有り、

ゼロにできないのではと今思う。

「ミドル コスト カットで今は凌いでいます」とKANA

さんに答える。

「お父さんは、NHKが正しいと思っているが違うよ」

「そうさ、そうだ」と言ってはみたが、昭和のプアな情

報世界で生きてきた我々の価値観には一部カビが

生えているかもしれない。

ニューヨークに不動産投資もしているようだ、「ハワイ

でも買っておけば」と責められるJUNちゃん。

 

「Shall We Go!よっしゃ次は、吉本界隈へ」

戎橋商店街を南下、「551蓬莱本店」を左折し、千日前へ、

最後の止まり木を求め、吉本新喜劇を経由し

道具屋筋辺りをぶらぶら。

吉本横「酒処 さつき」を締め場として選んだ。

「明日から淡路、高知仁淀川の旅なんです、美味しい鮨屋を

一休で予約したんですが」

唯一、シスターに自慢できることがある、一休のダイヤモンド会員

であること。

ドヤ顔で「そこ多分美味しいよ」

「凄い!」

あっという間に別れがやって来た。

 

名張行き準急に乗り家路へ、そろそろ引退しようかな

にシスター達が「Give Upしましょう。」と鸚鵡返し。

ちょっと抵抗感がある「あきらめるや降参」と思っていた

が、もっと広い意味があるようだ。

英語には「(続けてきた習慣)をやめる」「~を明け渡す」

も含まれる。

社長業をGIVE UPするでいじゃないか。

 

四国からJUNちゃんがメッセージをくれた。

「会社名は緑の怪物Shrekでなく、Slack」

「Kana&Ayaでなく、Kara&Sayaです」

やっぱり脳みそにカビ生えとる、苔生(む)すまでには

今しばらく時がある、価値観を新たにして時を食む

事にしよう。

 

宇宙からやってきたファミリーに「ありがとう」