今期もＰＡＲＡＴの門を新入社員が叩いた。

４月１日恒例の入社式、淀川を見渡せる眺望が魅力的な

梅田本社35階会議室で執り行われた。

窓から入る柔らかな陽射しに輝く新人、初々しさを頂く役員、

創業年の1995年にまだ生を受けていない社員が３割近くと

なり、15日からは育児休暇明けの女性スタッフも職場復帰。

丁度この日が30回目の事業年度の始まり、期を重ねる毎に

いい会社に成長していっている。

ランチは新入社員と二人向き合って「ザ　コスモポリタン

グリルバー テラス」高い天井に大きなガラス張りの向こうには

屋外庭園、大阪の都心にいる事を忘れさせる空間に吸い込まれる。

いつもは冷凍庫に保管している牛丼やカレーのレンチンで

手軽に手早く済ませるのだが本日は、前菜・スープ・主菜を

選べる豪華極まりないランチセット。

ここで忘れてはいけないのは「入社おめでとう」生ビールで乾杯。

コロナ禍でリモートに明け暮れ、好きな旅行研究会にも入部

できず友も得れない寂しい限りのキャンパスライフを共有。

卒業記念で14日間のパラオ諸島クルージングでウイングを

拡げた先輩として「会社に入り仕事に没頭しすぎで羽を

伸ばせないのは一生の不覚、たんまりと有休を取り

海外旅行で見聞を広めて下さい」

上町FAB近くにあるハイハイタウン、大衆割烹でスタッフと

少しばかりの打ち合わせ。

「9日間どこで羽を広げるの？」

「兄があと一年でデンマークから岡崎に戻るんで、

家族で飛行機とレンタカーでEU周遊の旅です」

「エエなぁ、スペイン、イタリアも周るんかいな」

毎日はルーティーン、一生懸命働いて、有休を使っての

バカンス、行けるときに行かんと息が詰まる。

「この肉じゃがどこ？」オーダーを聞いた女将も米寿は

越えている、L字カウンターに座るメンバーもたいがいの年齢、

オーダーした人も受けた人も記憶が飛ぶ春が来た。

おもわず口角が緩む。

納期に追いまくられた29期、麗（うら）らかな春の日で候。