あちらこちらで建て替え中の一戸建てをみるのだが、新設
住宅着工戸数の推移は2030年度は70万戸、2040年度
は49万戸と減少する見込みとなっている。
人口の減少による、悲観的なデータである。
解体作業中の住宅の壁に掲げられている「DISCOVER J
APAN」と印刷されたポスター。JRの前身であった日本国
有鉄道(国鉄)が1970年大阪万博が開催された年に始ま
った個人旅行や女性旅行者の拡大を目指したキャンペー
ンとして駅のホームに貼り出されていた。
怖いもの知らずの高校生、大阪環状線森ノ宮駅の駅長室
のドアをノックし、要らなくなったこのポスターを無料で貰い受
け、文化祭で販売し、小遣い稼ぎしたセピア色が蘇る。
当時は高度成長期、建売は基礎を施工している頃から奪
い合い建築確認も形ばかりで、検査もなくいい加減な粗製
乱造、大工さんや工務店は濡れ手に粟の我が世の春。
あれから半世紀、都会ではマンション住人が増え、少子化。
慢性的な職人不足下、高齢化が輪を掛ける。
ウッドショックや一部住宅設備の長納期化による長工期と材
料高騰が建築業界の経営に重くのしかかる。
多忙を極めるPARAT、果たして50年後も今は明日と繫栄し
ているのだろうか、現在の市場は自動車業界。
特にTOYOTAグループ内での商いに終始している事が吉と出
るか凶と出るかであるが評論家でないのでそんな事関係ない。
カーボンニュートラル2050に勝ち抜く事が大きな試金石、全方
位戦略とうたっている中で設備メーカとして求められる質と量を
提供できるかが重要なPOINT。
前期は、初物が大量に売れたことによる経営システムのほころ
びがいくつも見え隠れ、4月からの組織変更で繕ったが、明確
な職務分掌と業務フローが求められる。
片頭痛をロキソニンで鎮めながら策を練り、毎週のように採用
面接を繰り返し、体重をすり減らす。
スタッフが生き生きと仕事できる最適な配置による業務成果が
お客様から認められる喜びが経営陣の糧。
明日のために、種を蒔き、苗を育てる。
そここそが50年後。