食べるもんは大阪が安うて旨い。
そらそうや、それが伝統の味と銭勘定や。
ものづくりもそうなんやでと言いたいが、三河が「世界
一のものづくり処」と狙いを定め長年に渡り
この地で糧を得ている。
11月3日で古希を迎える。
二歳の時に中鉄工所創業、三歳で機械油の臭いを
嗅ぎダライ粉で火傷をした、現場デビューから67年飽
きもせず今に至る。
電子部品、携帯電話カメラ部品、自動車部品と三つ
の業界の生産設備に携わってきたが、終の仕事として
自動車の電動化、自動運転化に欠かせないはんだ付
ロボットのブランド化に取り組んだ。
三河・尾張地区の売上げが大多数を占める。
この地域に納品された設備がライン化されて国内外の
拠点に配置される。
弱小プレス機械メーカが何でも屋の専用機メーカに
転身したのはいいのだがトラブルの連続で
馬鹿さと若さで凌いだ日々。
そこで出会ったのがTOYOTAグループ、特に日本電
装さんの若き技術者との出会いで原理原則と現地
現物、工程能力、ポカヨケを30歳で学んだ。
言い換えれば事前にトラブルを回避する術を身に着け
たという事である。
トラブルはゴッド、あるべき姿からトラブル原因を突き止
めれば後は課題解決。自作自演でのトラブルであっても
シューティングは悩ましい日々から解放されるドーパミンが流れる。
まぁ、そこに五臓六腑に染み渡るお神酒があれば尚楽し。
PARATは世界中で使用されているはんだ付ロボット
メーカとなったのだがものを作るだけでは前に進まない。
いい物は売れ、更にいい物を求められる。
狭いエリアの人々だけでは沢山のWILL,SKILLを持っ
た人々との出会いが必要となってくる。
千客万来のための仕掛けが常に求められる。
何故都心にオフィスを構えたのかが仕掛けの一つであ
る。ウメキタは、人という得体のしれないものを惹きつけ
る魅力がある。
それよりも11月2日をもって株式会社PARATのC
EOを辞する事となった、何故は来週としよう。