「ぱらっといきまひょ」と1995年1月1日に立ち上げたPARAT、
早いもので30周年、己も古希を迎えるまでに幾年(いくとせ)、
誰もが感じる様に「あっと」言う間に過ぎ去っていった。
70歳になってまでもしがみ付きたくなかった社長業、2021年に
は終(つい)の隠れ家的仕事場として会社を興していたのだが
3年間休眠中、お友達を集めての隠れ家ごっこをしていた。
後継者が居て初めて無罪放免の想いが叶う。
幸せなことに2008年から始まったRZノズル式はんだロボット
事業と共に歩んでブランドメーカとして成長進化させてくれた
COOがその任を受けてくれる事となった。
ぎりぎり迄逡巡しいた様だが決断してくれた。
役員定年は、70歳と定められており、形式上何も問題ない。
又、実質無借金経営なので、民間金融機関からの借り入れ
もなく政府系金融機関からの拠点取得による不動産投資借
り入れのみで無担保無保証状態、何のしがらみもなく事務手
続きを粛々と終えた。
スタッフへ最後のメッセージをTEAMSで伝え去る。
70年の人生の振り返りと、PARAT30年の歩み。新CEOの
経営理念を伝え、セレモニーを静かに終えた。
めでたしめでたしで終わらないのは突き付けられるものづくりの
現実。名誉顧問として残るならば退任OKの条件が付いて
いた、お役に立てる事があればと快諾した。
名誉職とは名ばかり、ちゃんとしたミッションが顧問弁護士の
リーガルチェックを終えた契約書に記されている。
- 必要に応じた経営支援
- 引き続きパラットニュースの配信。
- 業務支援。
必要に応じたが味噌、必要無ければ無罪放免である。
マネージャでなく一プレイヤーとしての参画、
ちゃんとキラーパスを返す事を心掛けよう。
社内では名誉会長と呼んでくれるみたいである、望み通り
自治会の会長より軽い位置なのでこれも首肯した。
目の前は短大の林、南に目をやればチャペル、その向こうに
は神戸港、ここは六甲山の麓、時よりほんまもんの鶯の鳴
き声、たまに鳴り響く客船の汽笛。
この地で、お客様と、仕入先、スタッフの安寧(あんねい)を
祈願しつつ一人会社ごっこで安息を得。
運否天賦(うんぷ・てんぷ)、有りの儘に活きていく。
まだまだ続くパラットニュース。