PARAT NEWS

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ぱらっといきまひょ 経営は生死を分ける戦いである1  
2025/01/20 PARAT NEWS

その日暮らしで豊かに生きる。

 

思い込んだ「豊かに」への欲望が高くて必死のパッチで

働いて糊口を凌いでいる日常はから程遠い想い。

生を受けて幼き環境で将来のベクトルが決まる中、良

い学校、良い会社、良い仕事を求め日々奮闘努力す

るようにに刷り込まれていく日々。

戦後の貧しい生活からの脱出からの色合いが大きかっ

たので「食べる=生きる」が大きな生活の中心。

 

糧を得るために一旗揚げる、一生懸命生きるために大

志を抱く人々が多くいた。サラリーマンであったとしても高

度成長の中、役員まで上り詰め社会経済的ステータス

を得た。

 

豊かに生きるためにお金と言う糧を得るために働くのだが

決してそれは平坦でない、誰もが同じことを思い、人より

いい生活をしたいと知恵を絞り、身体を使い、争いごとも

厭わず結果を求める。

 

28歳の時に、取引先の社長が首を吊って死んだ。

300万円ほどの借り入れの保証人をしていたこともあり管

財人とともに御殿場の実家に清算のお話しをしに伺った。

富士山を背に駿河湾を眺めながら育ち、光り輝く海を見て

心高ぶった時は日帰りで走って泳いで帰ったと熱く語らう武

勇伝を聞いていた。

「ここからか海へか」月夜に浮かぶ富士山を見ながらハラハ

ラの嗚咽しながら泣いたことを思い出される。

 

「一生懸命働いて楽しく豊かに生きる」人生を全うしていた

個人、生命保険をもって人生を清算してしまった。

商いするには自己資本だけでは会社は回らない、他人資

本である銀行等からの借り入れが必須となる。

借り入れした際に、保証人や連帯保証人、担保が必要と

なる、資金繰りが苦しくなり破綻すればこの契約事項により

善意の第三者に迷惑が掛かると死を選択す事例が多い。

 

溶接機電源メーカを経て、南設計事務所を設立した横山

さん、頭脳明晰で科学的、ドラフターで引く図面も芸術作

品、徹夜しながらの合間に良く飲みに連れて行ってもらった。

憧れの設計者であり、経営者であったが図面だけでは満足

できなくなり設備まで受注し、一気に業容を拡大して行った。

入って来るお金も大きいが、出るお金も大きい。

入りと出が逆転したときに借り入れが増える、ここで必要なの

が資金繰り。技術の遣り繰りと、お金の遣り繰りの両立は非

常に難しい、売れると踏んだ自動車メーカ向け溶接ロボット

の在庫を眼下に見下ろして針金のわっかに首を預けた。

 

破産管財人が工場に残された仕掛部品を完成させ清算に

役立てようと請負商社とともにナカテックの若きあんちゃんに委

託した。装置名は「ABペレット中心電極組立機」、24歳で

稼業に就き、火の車は相も変わらずの中鉄工株式会社、そ

んな中TOYOTAグループの日本電装さんとの接点が突然舞

い込んで来たのだ。

 

<経営は生死を分ける戦いである2>

今でも思う、あれだけの訳アリ業務を何故引き受けた・・・・・・。

何がそうさせたのか・・・・・・。

あれから10年後に、自身も経営の蹉跌を迎え、あれから42

年、年商30億円を目指せるまでの業容拡大した。

生死の分かれ道は・・・・・。