今期も決算賞与を支給することが出来た。
20%の減収減益であるが、連続支給記録が紡がれ「8年」となった。
支給日は役員である、CEO&COOにとって業績を支えるスタッフに報いることが出来たと胸をなでおろす日でもある。
いい黒字であれば減益でも貢献者に支給し、活性化を図る。
この記録達成もリーマンショックのお陰かも知れない。
携帯電話カメラモジュールの生産設備で上場も視野に入れていた中、国内各メーカの携帯市場からの撤退や、グローバル企業へのコスト競争に付いていけず事業部長クラスの首が次々と飛ぶと共に急激な減収局面を迎えた時に、訪れたのが2008年9月リーマンの経営破綻、た金融危機が発生。
上場を諦め、安定した経営を求めるためにその当時、一意専心に開発したのが閉空間ノズルでのはんだ付工法あった。
市場は自動車部品向け、明確であった。
携帯電話市場に戻らない、器用に専用機の受注生産に戻らない不退転の覚悟。
手元資金はあったが、開発資金のねん出、スタッフを解雇しないために雇用調整助成金を申請したり、中小企業金融円滑化法(通称モラトリアム法)による返済のリスケ(リスケジューリング)をすることにより手元流動資金の確保に努めたことが思い出される。
取引銀行は金融庁では禁止している追加担保を取引メガバンクや地銀が要求してしてきたが、机を叩きながら頑なに拒否し、RZはんだ付ロボットの拡販に注力した。
PARATは
自助努力による出口戦略で10年後の2019年、年商10億円、実質無借金経営、自己資本比率70%以上の超優良企業と生まれ変わった。
コロナによる経営危機はリーマンをはるかに超える可能性が高い。基礎疾患で死ぬのは人だけでない、企業も体質が悪化しておれば重篤化し、倒産する。
「社長!
コロナの影響はいつまでか?
これから何が起こるか?
まったく分かりません、わが社も更に手元流動性資金を積み増ししましょう。
PARATも対前年度比減収です。
先月から考えていましたが、3年間実質無利子、運転資金なら15年返済です。
今すぐにでもという会社が金融機関に列を成していますが、余裕があるので沈静化する4月、5月なれば借り入れします。
承認ください。」とCOO。
「3~5年仕事が無くとも借入無しで食っていけます?
具体的な使途は?」
と鸚鵡返し。
「今後の新製品市場は拓けています、半年先までの計画生産を明確にします。
コロナによる物不足対応含め、今までわが社の足らずところを支援していただいた協力会社に安心して安定供給していただきましょう。
そのための軍資金です。
注文書は4ケ月分一括発注です」
PARATが最悪の2008年入社し、財務担当としてリーマンを凌ぎ、内部留保を厚く積んだ。先行き不透明なコロナ危機もPARATの体質改善のチャンスと捕らえるセンスにCOOとしての矜持を覚える。
コロナを克服した2021TOKYOオリンピックで世界中が沸返り、日本は新たなるインバウンドを迎え、景気回復のトリガーを得ることだろう。
ギャーギャー騒ぐのは過去への恐怖、明るい未来は静かにやってくる。
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発熱確認で出勤停止、出張禁止中
(本日まで全員健康です)
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